家紋のブログ

家紋あれこれ

会社勤務の頃、業務上どうしても家紋を覚える必要がありました。
現役を離れて数年が経ち、ウォーキング中にふと見上げた蔵の家紋に昔の記憶が甦りました。
お寺や神社、旧家の蔵、商店の看板やのれん、お墓など見て歩いています。
学術的な難しい事は解りません。あくまでも見て楽しむ。
珍しい家紋に出あった時の嬉しさ、そんな価値観を共有出来る方がいれば嬉しく思います。

家紋のブログの人気ブログ記事

  • 家紋で遊ぶ(藤)

    万葉集などでは藤の花を「藤波」と詠むそうです。 家紋としては「下り藤」が先に意匠され、「上り藤」が後のようです。 十大家紋の一つですが、では下りと上りではどちらが多いのか。 下りの方が多いようですが、はっきりとした統計もありませんので、今の所は解りません。 大久保忠世・安藤信正・伊藤博文、等の有名... 続きをみる

    nice! 3
  • 家紋で遊ぶ(八重桜)

       奈良七重 七堂伽藍 八重桜     松尾芭蕉   ならななえ しちどうがらん やえざくら 松尾芭蕉の俳句のなかでも、固有名詞だけの特筆な句だそうです。 解釈は諸説あるようで、奥は深いみたいです。 八重に咲き八重に散る。 一足遅く咲く八重桜は華やか絵にも句にもしたくなります。 そんな八重桜で今... 続きをみる

    nice! 1
  • 家紋四方山話(似た家紋)

    一言で紛らわしい。まあ似た家紋ですから当たり前ですか。 目は結目紋といいます。中心の四角が結目で、その結目の寸法を奇数で割当てたのが、 割り四つ目です。 この図ならなんとか識別できますが、創作物の中での家紋は、これほど厳密ではありませんのでその場での判別は殆んど困難ですね。 菱紋も紋名は違いますが... 続きをみる

    nice! 2
  • 家紋四方山話(大成武鑑)

    今回は江戸時代発行の大名のガイドブックである、大成武鑑からの引用です。 ここに取り上げた五家はどれも財力のある有力大名です。 そして独自の家紋を持ち、家紋の資料にも固有名詞で記載されています。 家紋の書には、この様な家紋の事を独占紋と表示している書がありますが、私はこの独占という言葉がどうにも嫌で... 続きをみる

  • 家紋で遊ぶ(茗荷)2

    茗荷紋は食物紋のなかでは、使用頻度や変化の形の多さでは上位です。 その中でも、圧倒的に使用頻度の多い形が「抱き茗荷」です。 外の茗荷は何処へ行ってしまったのだ。というぐらいに見かけるのは「抱き茗荷」 です。そんな「抱き茗荷」を色々な紋で遊んでみました。 扇地紙。紙(昔は和紙)を扇形に切ったもので、... 続きをみる

    nice! 5
  • 家紋四方山話

    現在ある家紋は10.000種以上で、正確な数は誰も解りません。 学会も日本標準もありませんし、数を調べてもあまり利はありませんからね。 なぜこんなに種類が多いのか。家紋の中でも多いのが植物系の紋です。 上図の柏紋。代表的な紋です。三つ柏が基本で、形は240種程あります。 丸がある紋を多く見ると思い... 続きをみる

    nice! 5
  • 家紋見て歩き(蔵)

    私の住んでいる首都圏では、この様な立派な蔵を持っている農家は、減る事はあっても増える事はありません。高齢化や後継者不足は何処にでもある問題です。 ある日、今まであった大きな農家が、更地になり宅地分譲地になっていた。なんて事は枚挙にいとまがありません。 こうして誰にも気にされずに、日本の文化が一つま... 続きをみる

    nice! 3
  • 家紋四方山話(東山殿紋帳)

    室町幕府八代将軍足利義政の時代の中で、1467年~1470年の間に書かれたという、日本最古の家紋帳です。上図はその冒頭に描かれて家紋です。現存する本は28冊です。 そんな500年前の貴重な本を私が手するわけがありません。これは国立国会図書館デジタルコレクションからダウンロードした資料です。 「二引... 続きをみる

    nice! 1
  • 家紋四方山話(花札)

    その昔ポルトガルから持ち込まれたトランプが起源だと言われている花札です。 図案は季節の植物や生き物そして和歌からも影響を受けていると言われています。 その花札を取り上げてみました。今は12月、花札の12月は桐札ですね。 家紋でも桐紋は「五三の桐」「五七の桐」豊臣秀吉の「太閤桐」と家紋のベスト10に... 続きをみる

    nice! 3
  • 家紋で遊ぶ(俳句)

          今の季節に合わせて家紋に俳句を添えました。 この家紋は「朧梅輪」紋と「古木梅」紋を合せた創作家紋です。

    nice! 2
  • 家紋四方山話(大河ドラマ)

    大河ドラマも三話目に入りましたね。 その三話に始めて出た家紋について考察します。 岡崎城の陣幕に、三話めにしてはっきりと松平家の家紋が描かれました。 ただこの家紋も家紋資料にはありませんので、私が作図して紋名も私が付けました。 まあ当たらねど遠からず、というレベルで見て下さい。 時代が混沌としてい... 続きをみる

  • 家紋四方山話(大河ドラマ)

    大河ドラマ「どうする家康」始まりましたね。 ドラマの内容や出演者については、ブログ村にも色々な投稿があるでしょうから、 そちらはお任せして、私のスキルを活かして、 ドラマに出て来る家紋について考察したいと思います。 ドラマの中では動きが早かったり一瞬だったりして、 家紋などは見過ごす事の方が多いで... 続きをみる

    nice! 2
  • 家紋案内人

    小江戸川越で蔵造り通りにて家紋案内をしております。 35軒程の家屋と60余種程の家紋案内です。 皆様のお越しをお待ちしております。

    nice! 4
  • 家紋で遊ぶ(源氏香)

    あなたが心を開いて雲居の雁のことを思ってくれるのなら 私もあなたを頼りにしましょう 源氏39歳の春。庭の藤が見事に咲き揃ったのを受けて内大臣は宴を催すことにした。 桜が終わると次に出て来る、花の便りは藤ですね。日本各地の藤棚がニュースで流れます。 源氏が見た庭の藤は、樹のままか棚にしたものかどちら... 続きをみる

    nice! 2
  • 家紋四方山話(東山殿紋帳)

    前回に続き東山殿紋帳よりの家紋です。 今回はその中でも器物紋をご案内します。 おおよそ550年前の日本で最初の家紋帳の意匠には当時の暮らしが垣間見ます。 この時代には既に高度の技術が武具などにあった事が紋帳から読み取れます。 ここでは家紋を使用する武家については省略します。 鉸具(かこ)と読みます... 続きをみる

    nice! 1
  • 家紋で遊ぶ(源氏香)

    「松風の 落葉か水の 音涼し」松尾芭蕉も詠っている松風ですが、どの様な風なのかわかるようでわからないですね。 涼しいけど痛そうな感じですかね。 明石の君を残し山里に帰った明石尼君が詠んだ歌だそうです。 源氏物語の昔から多くの歌人に詠まれて来ました松風を探しに行きますか。        

    nice! 2
  • 家紋見て歩き(兜)

    散策中に偶然に出会った甲冑兜の屋外展示の兜の飾りについてお話します。 戦国絵巻に出てくるような、有名な武将の兜ではありませんが、坂東武士の心意気が伝わる兜の飾りです。 御幣ですが、これは神社や神棚などに飾ってあるのを見ると思います。 これは神様への捧げもの意味です。その昔は貴重な麻や絹の布を使って... 続きをみる

    nice! 4
  • 家紋で遊ぶ(扇)

    家紋で遊ぶとして、今までは植物を題材として実写をして来ましたが、 今回は物の家紋の実写を掲載しました。 家紋の中で物は多義に亘りますが、その中で生活具の扇です。 骨扇とは字のとうりに扇の骨です。しかし骨だけなんて何処にも売っていません。 骨だけ使う人なんていないですよね。 なぜこんな家紋があるのか... 続きをみる

    nice! 2
  • 家紋四方山話(似た家紋)

    花菱・花角・唐花 名前だけでも紛らわしいのに、図も似たり寄ったり。 花びらの枚数、意匠の特異性などはこれも同じようなもの。 共通して言えるのは、花びらの先が丸く出ている事。でもそれでは市中で見た時に どの家紋だか判別出来ませんよね。 それに家紋を描いた、作り手によっては図の様に正確には描かれていま... 続きをみる

    nice! 1
  • 家紋見て歩き

    のれんの家紋で、どれも家紋の中では代表的な紋です。 白地ののれんには色付け紋、黒地ののれんには色抜き紋とおしゃれですね。 見て歩くのが楽しいです。 ☆片喰は誰でもが知っている、何処にでも咲いている、三つ葉のクローバーです。 繫殖力が旺盛なので、子孫繁栄を願って用いられる事が多いようです。 それに剣... 続きをみる

    nice! 4