家紋四方山話(大成武鑑)
今回は江戸時代発行の大名のガイドブックである、大成武鑑からの引用です。
ここに取り上げた五家はどれも財力のある有力大名です。
そして独自の家紋を持ち、家紋の資料にも固有名詞で記載されています。
家紋の書には、この様な家紋の事を独占紋と表示している書がありますが、私はこの独占という言葉がどうにも嫌ですので、オリジナルな家紋で独自紋と表します。
但し独自紋とは言っても、全く独自に意匠したのではなく、其々に基となる基本家紋があり、そこから手を加えて作られたものです。
立花守は「守り」紋。南部鶴は「鶴」紋。上杉笹は「笹」紋。榊原源氏車は「源氏車」紋。岩城櫺子に月は「月」紋。
櫺子とは木や竹を使った縦格子の事です。その格子越しに見た月を表している、風流な家紋です。なお櫺子は家紋資料の項目にはありません。
大成武鑑には大量の家紋が掲載されています。その全てを紹介するのはとても無理なので、面白そうな題材を見つけて紹介して行きたいと思います。
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