家紋のブログ

家紋あれこれ

会社勤務の頃、業務上どうしても家紋を覚える必要がありました。
現役を離れて数年が経ち、ウォーキング中にふと見上げた蔵の家紋に昔の記憶が甦りました。
お寺や神社、旧家の蔵、商店の看板やのれん、お墓など見て歩いています。
学術的な難しい事は解りません。あくまでも見て楽しむ。
珍しい家紋に出あった時の嬉しさ、そんな価値観を共有出来る方がいれば嬉しく思います。

家紋で遊ぶ(藤)

万葉集などでは藤の花を「藤波」と詠むそうです。
家紋としては「下り藤」が先に意匠され、「上り藤」が後のようです。
十大家紋の一つですが、では下りと上りではどちらが多いのか。
下りの方が多いようですが、はっきりとした統計もありませんので、今の所は解りません。
大久保忠世・安藤信正・伊藤博文、等の有名武家は「上り藤」です。
下りは縁起が悪い。縁起を担ぐことの多い武家は「上り藤」を多用したようです
また苗字に藤が付く家では「藤」紋が多く使われています。


下図の片手藤と藤巴紋ですが、これは両方共に左右があります。そして同じ意匠です。
同じ意匠に別々の名がある。これは家紋の中では珍しい事ではありません。
下紋図は藤紋では有名な黒田官兵衛(如水)の長子、福岡藩黒田長政の「黒田藤」です。