家紋のブログ

家紋あれこれ

会社勤務の頃、業務上どうしても家紋を覚える必要がありました。
現役を離れて数年が経ち、ウォーキング中にふと見上げた蔵の家紋に昔の記憶が甦りました。
お寺や神社、旧家の蔵、商店の看板やのれん、お墓など見て歩いています。
学術的な難しい事は解りません。あくまでも見て楽しむ。
珍しい家紋に出あった時の嬉しさ、そんな価値観を共有出来る方がいれば嬉しく思います。

家紋四方山話(花札)

その昔ポルトガルから持ち込まれたトランプが起源だと言われている花札です。
図案は季節の植物や生き物そして和歌からも影響を受けていると言われています。
その花札を取り上げてみました。今は12月、花札の12月は桐札ですね。
家紋でも桐紋は「五三の桐」「五七の桐」豊臣秀吉の「太閤桐」と家紋のベスト10に入るのです。私の資料でも桐紋だけで300程の図案があります。


そこで注目したのは、カス札の3枚です。花札のなかでカス札が3枚なのは桐だけです。
今まではカス札の黄色を除けば、どれも同じだと思っていましたが、よくよく見るとどれも違うのです。葉の向き花の位置や向き蕾の数など少しずつ違うのですね。
同じ桐でも、家紋にはこの様な図はありません。そこで創ってみました。
図案名は「花札桐」と名づけました。
出来映えはあまり良くありませんが、少しだけ似ているかなというところです。
創っていて気がついたのですが、花模様があの山内一豊の土佐藩の「土佐桐」とよく似ているのです。 土佐桐 全体図も何となく似ている様な気がします。

まあ気のせいかもしれませんね。
それと「鳳凰に花桐」は家紋資料にある中から一番近いのを選びました。
自作の「花札桐」で別の意匠も創ってみました。

コロナ過でお家時間を、このような創作をして過ごすのもいかがでしょうか。