家紋のブログ

家紋あれこれ

会社勤務の頃、業務上どうしても家紋を覚える必要がありました。
現役を離れて数年が経ち、ウォーキング中にふと見上げた蔵の家紋に昔の記憶が甦りました。
お寺や神社、旧家の蔵、商店の看板やのれん、お墓など見て歩いています。
学術的な難しい事は解りません。あくまでも見て楽しむ。
珍しい家紋に出あった時の嬉しさ、そんな価値観を共有出来る方がいれば嬉しく思います。

家紋見て歩き(のれん)

前回に続いて暖簾のお話です。前回はTVドラマの架空の暖簾でしたので、実際に見たものではありませんでしたが、今回は街で見た実際のものです。
暖簾は商家の軒先にあり、個人の家で玄関に暖簾を出している方はいませんよね。
商人ですから、無地の暖簾は殆んど見ません。何かしら意匠されています。
上図の暖簾も其々の商いに合わせて屋号紋が意匠されています。
この様に見て歩くのも楽しいですね。
それと意匠された屋号紋以外に別な視点でも見て下さい。
暖簾の切り分けと長さです。これも上図以外にも多種多様があります。
色々と見て歩きましたが、切り分けは奇数が多い様です。奇数の方が紋を真ん中にあしらう事が出来ます。それで多いのだと思います。
白布地に黒地紋、色布地に白抜き紋とありますが、白抜き紋のほうがやや多く見られまた。
「のれんを揚げる」
「のれんを守る」
「のれんを分ける」
「のれんに傷がつく」
「のれんに胡坐をかく」
暖簾は単なるお店の飾りではなく、そこには商人の信用と誇りが宿っているのですね。