家紋四方山話家紋(大成武鑑)
今回は大成武鑑なるものについてお話します。
ざっくりと言うと、江戸時代の江戸城下の旗本や大名のガイドブックです。
購入閲覧に制限は無く、誰でも手に入れ見る事が出来ました。
正保元年(1644)~明治元年(1868)ほぼ200年間、改稿しながら刊行しました。
須原屋茂兵衛・出雲寺万次郎の二人の版元が独占していました。
刊行は役人ではなく、商人なのです。但し幕府の許しは得ていたようです。
値段は現在価格で正本は25.000円前後、略本で2.000~3.000円位だったようです。
貧しく買えない人は、貸本屋で借りたそうです。当時も貸本屋があったのですね。
情報の正確性は、上図の様な家紋などは変わる事は殆んどないのですが、こと人事になると
其々に変動が多いでしょうから、当時の情報スピードからいうと追いつかないままに改行してしまうの致し方ないでしょう。また隠し事も多いでしょうしね。
当時の江戸城下には、武家関係者は数十万人いたいわれます。
あらゆる階層の人があらゆる仕事に、武家関係者と関わりがありました。
そこで必要なのが、武家関係者の情報です。江戸時代のベストセラーであるこの大成武鑑が
いかに必読本かが解かります。
そしてこの本には家紋が溢れています。今後掲載されている家紋についてお話して行きます。
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