家紋で遊ぶ(茗荷)2
茗荷紋は食物紋のなかでは、使用頻度や変化の形の多さでは上位です。
その中でも、圧倒的に使用頻度の多い形が「抱き茗荷」です。
外の茗荷は何処へ行ってしまったのだ。というぐらいに見かけるのは「抱き茗荷」
です。そんな「抱き茗荷」を色々な紋で遊んでみました。
扇地紙。紙(昔は和紙)を扇形に切ったもので、資料では地紙と表わしています。
私はあえて扇地紙と表すようにしています。
「五つ鐶輪に抱き茗荷」
この鐶とは何の物でしょう。
写真の古タンスに付いている引手の事なのです。
それを五つ輪状に並べて、中に茗荷を置いたという事です。
昔の箪笥は皆この引手でしたよね。建付けが悪いと全部がカタカタと
うるさかったですね。歳がわかりますね。
扇や団扇も含めて、このような生活道具を意匠した家紋はまだまだたくさん
あります。家紋ついての制約の無い江戸時代に、農民や商人などの人達が
考えたのでしょうね。
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