家紋四方山話(大成武鑑)
前回より引き続き、大成武鑑より引用しました。
今回も独自紋を取り上げました。これぞ本当の独自紋です。
この様な紋を文字紋と言いますが、文字紋は角字以外は基本となる文字はありません。
家紋でなくても、一つの文字に色々な書体があり、それに加えて手書きを入れたら際限のない書体数になります。
また同じ書体でも、上図にある様に丸に合わせて字の端を変えたりしています。
各家其々に独自の書体で、その家だけの独自紋です。
松平家以外は、名字の一文字を意匠しています。
家紋の隣の図は、提灯に家紋を意匠した図で小さくて見ずらいですが、これでも本図よりも少し大きくしてあります。家紋はこの様な使われかたもしているのです。
時代劇には従者が提灯を持って先を歩く場面が良く出てきますね。
その提灯には武家であれ商家であれ、家紋があしらわれているのが多いです。
また吉原の花魁道中にも先導役の提灯に家紋が意匠されています。
上図の家紋は、大成武鑑の家紋図に出来るだけ忠実にと、私が作りました。
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