家紋のブログ

家紋あれこれ

会社勤務の頃、業務上どうしても家紋を覚える必要がありました。
現役を離れて数年が経ち、ウォーキング中にふと見上げた蔵の家紋に昔の記憶が甦りました。
お寺や神社、旧家の蔵、商店の看板やのれん、お墓など見て歩いています。
学術的な難しい事は解りません。あくまでも見て楽しむ。
珍しい家紋に出あった時の嬉しさ、そんな価値観を共有出来る方がいれば嬉しく思います。

2022年4月のブログ記事

  • 家紋で遊ぶ(源氏香)

    あなたが心を開いて雲居の雁のことを思ってくれるのなら 私もあなたを頼りにしましょう 源氏39歳の春。庭の藤が見事に咲き揃ったのを受けて内大臣は宴を催すことにした。 桜が終わると次に出て来る、花の便りは藤ですね。日本各地の藤棚がニュースで流れます。 源氏が見た庭の藤は、樹のままか棚にしたものかどちら... 続きをみる

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  • 家紋で遊ぶ(八重桜)

       奈良七重 七堂伽藍 八重桜     松尾芭蕉   ならななえ しちどうがらん やえざくら 松尾芭蕉の俳句のなかでも、固有名詞だけの特筆な句だそうです。 解釈は諸説あるようで、奥は深いみたいです。 八重に咲き八重に散る。 一足遅く咲く八重桜は華やか絵にも句にもしたくなります。 そんな八重桜で今... 続きをみる

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  • 家紋で遊ぶ(連翹)

    世間では桜にばかり注目する季節ですが、同じ季節に野にも街にもどこでも目にする連翹の花です。 植物学的にはありふれた花ですが、家紋学的には特筆な家紋です。 「連翹」紋は上図の四点だけで、藤原公季流の公家が用いた家紋です。 他の花紋のように花を単独で描いた紋はありません。図の「三つ花連翹」はそれぞれ紋... 続きをみる

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  • 家紋四方山話(東山殿紋帳)

    今回も続いて東山殿紋帳より器物紋を紹介します。今回は生活具や遊具です。 550年程前に描かれた武家の家紋ですから、紋帳に出て来る図柄は当時の一般庶民の生活とは縁のないものばかりです。 「檜扇」紋は檜を薄くして扇にして、そこに色々な飾りを着けた扇の事です。 これには官位や性別、年令などにより板の枚数... 続きをみる

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