家紋のブログ

家紋あれこれ

会社勤務の頃、業務上どうしても家紋を覚える必要がありました。
現役を離れて数年が経ち、ウォーキング中にふと見上げた蔵の家紋に昔の記憶が甦りました。
お寺や神社、旧家の蔵、商店の看板やのれん、お墓など見て歩いています。
学術的な難しい事は解りません。あくまでも見て楽しむ。
珍しい家紋に出あった時の嬉しさ、そんな価値観を共有出来る方がいれば嬉しく思います。

家紋で遊ぶ(連翹)

世間では桜にばかり注目する季節ですが、同じ季節に野にも街にもどこでも目にする連翹の花です。
植物学的にはありふれた花ですが、家紋学的には特筆な家紋です。
「連翹」紋は上図の四点だけで、藤原公季流の公家が用いた家紋です。
他の花紋のように花を単独で描いた紋はありません。図の「三つ花連翹」はそれぞれ紋から花を取り出し、並べて意匠した私の創った勝手紋です。


連翹の花自体は小さく、花を家紋の様な配置にする事は私の腕では無理なので、花と葉でイメージしてみました。連翹の花を見かけたら、「連翹」紋を思い描いてみて下さい。