家紋のブログ

家紋あれこれ

会社勤務の頃、業務上どうしても家紋を覚える必要がありました。
現役を離れて数年が経ち、ウォーキング中にふと見上げた蔵の家紋に昔の記憶が甦りました。
お寺や神社、旧家の蔵、商店の看板やのれん、お墓など見て歩いています。
学術的な難しい事は解りません。あくまでも見て楽しむ。
珍しい家紋に出あった時の嬉しさ、そんな価値観を共有出来る方がいれば嬉しく思います。

家紋見て歩き(社紋)

「八咫鴉」やたからす。神武天皇を大和國へ導いたとされる「導きの神」として熊野三山を始め各地の熊野神社で社紋に使われています。
そして大きな特徴は足が三本ある事です。八咫とは物の尺度で大きい事を表します。


室町時代に紀州熊野より分祀された歴史の川越熊野神社も、八咫鴉が社紋です。
熊野本宮大社の八咫鴉に似ていますが、川越のは口ばしに丸い物を咥えているのが違います。よく見ないと気がつかないですね。
熊野速玉大社の八咫鴉が咥えているのは、お祓いや玉串に使う榊だと思います。
日本サッカー協会のシンボルマークの八咫鴉は、熊野那智大社の八咫鴉をモチーフに意匠したものですね。
  飛び烏  これが一般的な烏紋です。

お近くに熊野と名がつくお社がありましたら、どんな八咫鴉が住んでいるか見て下さい。