家紋のブログ

家紋あれこれ

会社勤務の頃、業務上どうしても家紋を覚える必要がありました。
現役を離れて数年が経ち、ウォーキング中にふと見上げた蔵の家紋に昔の記憶が甦りました。
お寺や神社、旧家の蔵、商店の看板やのれん、お墓など見て歩いています。
学術的な難しい事は解りません。あくまでも見て楽しむ。
珍しい家紋に出あった時の嬉しさ、そんな価値観を共有出来る方がいれば嬉しく思います。

家紋四方山話

ここに取り上げた本は、1953年初版の家紋のバイブル的な本です。
私の持っているのは1994年57版で現在は何版かは解りませんが、出版は続いています。
会社勤務時代の最後の紋帖ですが、これは4冊目だと思います。
というのも、営業で日々使うと頁がバラバラになってくるのです。
なぜこの紋帖を使うのか。PCもメールもない時代に、発注する側と受注する側が
同じ紋帖を持ち、紋名と紋帖の番号と頁の何段右から何番とで確認するのです。
それでも間違いはありました。
業界では皆この紋帖を持っていたのです。
ただし、この紋帖はいろは引きで、紋の形態を分類しての目次にはなっていません。
なので、ある程度は家紋についての知識がないと、使うのは難しいのです。
家紋の名が判っていないと、そこになかなかたどり着けないのです。
ましてや、それをお客様の前で広げて確認をするのですから、家紋が見つからずに
あたふたしていたら、みっともないですよね。
家紋のかの字も知らない。誰も教えてくれない。手探りでの歩みでした。
この紋帖はあくまでも業界用と思って下さい。
ネットで何でも即調べられる時代ですが、手探りでの勉強はいつまでも身に
付くものですね。