家紋見て歩き(神社紋)
今回は「巴」紋を取り上げましたが、始めにお断りしておきます。
この「巴」紋ですが、この意匠の由来は文献によると諸説あり、特定出来ません。
丸い方を頭細い方を尾という言い方も、特定の説に基づいた事でありここでは表現しません。
また向きについてですが、これも文献により左右両説あり、ここでは細くなる方の向きにしています。また紋の個々の名称も文献により多々あり、その中で相応しいと思うものを採用しています。
神社へ行くと圧倒的に多いのがこの「巴」紋です。
屋根飾り、水引幕、お賽銭箱、手水所、社務所、等々あらゆる処にあしらってあります。
そしてお祭りや演舞や街中にも溢れています。なので見慣れてしまい、気に留める人は殆んどいません。そして皆同じ意匠だと思っていて、その違いについて理解する人は殆んどいません。
上図での違いはその一部に過ぎません。
「巴」紋は当初は「古来左三つ巴」のような形で、それから上左図のように変わっていったという事のようです。また「流れ左・右三つ巴」の意匠は軒先瓦などによく見られます。巴が渦巻きを表し水を司る神様で、火除けの願いを込めてという事だそうです。これも諸説の一つです。
上図の六つの中で名の知れている神社は一つで、あとは地域の小さな神社です。
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